会長挨拶

ごあいさつ 

                                                                                山梨県小児科医会会長 飯島 純

2020年(令和2年)4月から山梨県小児科医会会長に就任いたしました、飯島純です。折りしも新型コロナウイルス感染症COVID-19の世界的な流行によりほとんど全ての公の会議が中止される中、異例のWeb総会による承認でした。医会では初めての形式だったのではないでしょうか。こういう非日常的な状況の中で、常日頃自分の中で描いていた型通りの小児科医の役割のイメージの枠が壊されると、改めて地域社会や地域医療の中での小児科医会、そして小児科医の果たせる役目というものを見つめ直さざるを得ません。疫禍ではありますが、一つの機会を与えて戴いたのかもしれないとも感じます。

学校や幼稚園保育園は半ば閉鎖状態となり、学校健診や乳幼児健診も延期されています。関係各所と協議しながら適切な時期に妥当な方法で再開されることを望んでいます。私達には不安を抱えた御家族や教育関係者の相談に積極的に関わっていく必要があります。医療機関への受診回数を少なくするためでしょうか予防接種を控える動きがあり、他国では麻疹等の感染症流行の兆しも認められ、より積極的な働きかけが迫られています。

医会の行事でも昨年度後半から殆どの講演会は流会となり、今年度に持ち越されています。年内には再開したいと考えていますが、未だに集団での講演が開催できる見通しは立っていません。予定がつき次第、順次ご連絡いたします。

さて、では小児科医会に所属する小児科医の役割とは何でしょうか?医療全体の中では、高次医療の最先端の医学で小さな命を守る小児科医、行政の組織の中で家庭に含まれる子ども達を守る施策をたて実行する小児科医、診療所で家庭医として親子を守る小児科医等、立ち位置は様々な医師が、ここに「小児科医会」という共通の意志や目的を持ち繋がっています。私は、常に子どもと親の傍に立ち続けることが小児科医会の共通意志、存在理由ではないかと考えています。育児の途中で不安になり振り返ると必ずそこに小児科医が佇んで見守っている、必要なアドバイスを与えたり、手を伸ばして支えたりしてくれる。そのためには私達小児科医は、自分の仕事にここまでと枠を作ることなく、既成概念を壊して自由に外に広がる必要があります。狭い診察室から地域の中へ飛び出さなければなりません。学校や幼稚園•保育園あるいは保健センターや医師会や救急センターへ、もしかすると養護施設や家庭の中へも。どこかに誰の目からも遮られて忘れられている子どもはいないでしょうか?そのために必要な情報や知識を共有しましょう。全国の小児科医が何を考えているのか、日本小児科医会とも連携していきます。小児科医の総意として発信をし続けます。そして山梨県小児科医会が、子ども達と一緒に歩む小児科医であって本当に良かったと実感していただけるような場となるように尽くしたいと思っています。

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