山梨県は肥満児出現頻度が全国平均を上回ってしまいます

そこで、甲府市では平成25年から小学校3校、中学校1校をモデル校に生活習慣病検診を始めました。将来成人の生活習慣病に移行する危険性のある小児生活習慣病について、甲府市教育委員会、モデル校の小中学校の養護教諭先生方、甲府市医師会(健康管理センター、検診センター、登録医先生方)の皆さまの協力の元、検診が行われています。

今回の検診の特徴は
身長からの標準体重で割り出す肥満度(過体重度)と、学校行の診察の時に測定する腹囲から内臓脂肪の蓄積程度(過腹囲度、%過腹囲)をみることになりました。
腹囲について:脂肪度とは異なり、慎重別の標準腹囲からどれくらい隔たっているかを%で表すもので、内臓脂肪の蓄積をみています。つまり「腹囲が余分にどれだけ大きいかを%で表すもの」です。

 

肥満度では、 
1)20%以上(軽度肥満) 2)30% 以上(中等度肥満) 3)50%以上(高度肥満) 
に分類しました。 肥満度30%以上の小児の約半数に血液での異常が出現し、50%以上では 2/3以上に複数の血液検査項目の異常や脂肪肝が高率に見られます。

軽度肥満なら生活指導、中等度以上は医学的な介入が必要と考えらる根拠です。 腹囲では身長別標準腹囲を基準に 1)20%以上 2)30%以上  3)40%以上 に分類しました。 

小児での腹囲測定はまだ普及していません が、 
1)20%以上の小児の約半数に血液での異常が見られ、3)40%以上の小児では9割以上に血液検査での異常がみられることがわかっています。 腹囲は肥満度以上に内臓脂肪蓄積を表していると思われます。肥満度または腹囲で分類したのはそのため です。 


小児期の肥満は 

1 適切な指導がないと年齢とともに悪化す る小児が多い 
2 学年が上がるにつれて肥満児の数が(出現率)が増えていく 
3 軽度肥満では太って見えず、中等度肥満 になってはじめて気がつかれる 
4 血液の異常や脂肪肝は成人なってからと思われている 
5 極端な食事制限や運動の強制ではなく、 生活習慣の改善で肥満が治る

などの特徴があります。 

山梨県は肥満児出現頻度が全国平均を上 回ってしまっていますので、 
小松史俊先生からのご提案で始まった予防健診は時宜にかなった対策です。
皆様のご協力のもとに取り組んでいければと願っています。

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