予防接種について

 赤ちゃんは生まれた時から、ウイルス、細菌などの病原体感染の危険性に曝されています。お母さんから移行した抗体で生後数か月は多少防がれているものもあります。(ロタウイルス、肺炎球菌、ヒブなど)それも数か月で減少し、同時に当該感染症が増えてきます。その為にワクチンを接種(ワクチンを接種することを予防接種という)して免疫をつけておく必要があります。

ワクチンにはそれぞれ接種が可能になる年齢(月数)が決まっています。
可能になったら出来るだけ早く接種しましょう。

ワクチンの接種できる年齢(月数)はいつからですか?

生後0ヵ月から接種可能なワクチン

  B型肝炎ワクチンは、生後すぐからでも接種可能なワクチンです。母子垂直感染の
予防には生後直ぐに接種します。一般的には2~3ヵ月からでも良いと考えます。
B型肝炎ウイルスは、母子間の垂直感染以外にも、父子感染、保育園などの集団
感染も報告されています。また3歳以下で感染すると、ほとんど持続感染と
なります。早めに接種しましょう。

  BCGワクチンは、生後お0ヵ月からでも接種できますが、標準接種年齢は、
5~8ヵ月になっています。BCG接種は、結核性髄膜炎、粟粒結核などの重症結核
の予防を主たる目的にしています。これらの病気は、主として5歳以下の乳幼児に
発症します。標準接種期間で良いので受けてください。



生後2ヵ月から接種可能なワクチン

  ロタウイルスワクチンは、生後6週間から接種できますが一般的には
生後2ヵ月から接種します。ロタウイルスに対する免疫抗体はお母さんから移行しますが、生後3ヵ月くらいから急激に減少し、6ヵ月からロタウイルルス感染症が
増加してきます。

ヒブワクチンは、生後2ヵ月から接種を始めます。移行抗体も早期に無くなり6ヵ月頃からインフルエンザ菌b型による髄膜炎、敗血症などが増えてきます

肺炎球菌ワクチン(13価)は、生後2ヵ月から始めます。ヒブと同様に6ヵ月ころから肺炎球菌による髄膜炎、敗血症が増えてきます



生後3ヵ月から接種可能なワクチン

  4種混合ワクチン(ジフテリア、百日咳、破傷風、不活化ポリオ)は、生後3ヵ月から接種を始めます。4種混合に含まれる百日咳は、乳児期に感染すると特に重症化し易いため早く接種しましょう。



生後6ヵ月から接種可能なワクチン

  日本脳炎ワクチンは、生後6ヵ月から接種可能です。但し標準的には3歳からとなっています。また、3歳以後の接種量0.5mlに対して3歳未満は半量となります。

  インフルエンザワクチンは、一般的には6ヵ月から始めます。生後6ヵ月未満は接種しても抗体の獲得がよくないので一般的には接種しません。



1歳から接種可能なワクチン

  MRワクチン(麻疹・風疹混合ワクチン)は1歳になったらできるだけ早く
接種しましょう。実際は9か月頃にはお母さんから移行した麻疹の抗体は減少
して麻疹に罹患する状態になっています。できれば生後9か月頃に任意接種(自己負担で)することが理想です。1歳になったら定期接種として再接種をうけるとよいでしょう。

  水痘ワクチンは1歳になったら接種しましょう。現在は任意ワクチンですが、この秋頃には定期接種ワクチンになる予定です。できればそれを待たずに接種を
して下さい。定期接種になると2回接種のワクチンとなります。水痘は水疱がたくさんでるほど、将来帯状疱疹の危険性が高いとも言われています、一回接種だけでは、罹患する可能性がありますが、軽症に経過しますので1回目は1歳になったら早く接種しましょう。

  おたふくワクチンは、1歳なったら接種可能です。おたふくに罹患しますと、髄膜炎、時に難聴などの後遺症を残しますので早く接種しましょう。



3歳から接種可能なワクチン

  日本脳炎ワクチンは、6ヵ月から接種可能ですが標準接種年齢は3歳からです



小学校入学後から接種するワクチン

  ヒトパピローマウイルスワクチンは、一般的に小学校6年生から接種します。
現在接種後に、接種部位以外の痛み、運動障害などの訴えの為、原因究明のためこのワクチン積極的勧奨が控えられています。

  DT(ジフテリア、破傷風2種混合ワクチンは、11歳~13歳未満で、DPTワクチンの2期として接種されます。破傷風は怪我などの創傷部位に破傷風菌が感染し増殖、破傷風菌が産生する毒素で、筋肉の痙攣をひきおこす怖い病気です。しっかり接種を受けて下さい。

3歳になったらチェックしてみて下さい
(接種済みワクチンの種類と回数)

*1ロタウイルスワクチンには、2回接種するワクチンと3回接種するワクチンがあります。また一回目接種期間が生後14週+6日以内に接種することになっています。

*2、*3 ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンは、初回接種をいつ接種したかで接種完了の回数違ってきます。接種していないワクチン、接種回数の不足している場合は、主治医に相談してください。

小学校入学前にチェックしてみて下さい

(接種済みワクチンの種類と回数)

 

*1小学校入学前の1年間に、MRワクチン2期が追加されています。
接種できていないワクチン、接種回数が不足している場合は、主治医の先生に相談しましょう。
 

 

今井小児科
今井 秀人

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